革ジャンが好き、ミリタリーファッションが好き、映画が好き、戦争映画が好き、大脱走が好き、スティーブ・マックイーンが好き、オートバイが好き…。こんな人たちは、きっとA-2が好きなんだろうと思う。斯く言う自分はすべてに当てはまる。

ちなみに、所有する免許証では原付しか運転できないが、オートバイが好きなことに支障はないはず。いまさらの免許取得はまわりが許さない。

ずっと憧れ、初めて手に入れた
A-2が、岡本博プロデュースの「TOYS McCOY タイプA-2 V.HILTSモデル」。
トイズ・マッコイのWebサイトには次のように紹介されている。
「時代を超越してタフな男の象徴として語り継がれている『大脱走』のヴァージル・ヒルツ。スティーヴ・マックィーン扮する不屈の男が纏うA-2に魅せられた岡本博監修の元、劇中のA-2を徹底的に研究し、ディテールから革質まで余すことなく再現した一着。」

前述の…好きがすべてあてはまる自分は、完全に岡本さんの術中にはまった。

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革ジャンなんてまさに普段着。

けっこういいスーツが買えてしまう。サラリーマンの自分にとっては、清水の舞台から飛び降りる出費。でも、欲しいから飛び降りてしまった。

飛び降りてよかった。袖を通すなり、その着心地のよさに感激。本物の良さを実感した。以来、秋から冬が待ち遠しく、着たまま寝ようかと思うほど気に入っている。

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映画『大脱走』といえば、A-2とトライアンフだと言い切ってもたぶん文句は出ないはず。
そのどちらもが、マックイーンなくしてはあり得なかった。大脱走、イコール、マックイーン。
もちろん、それだけではない魅力の詰まった最高の映画。
劇中でマックイーンのA-2の着こなしが堪らない。ジッパーが閉まらないくらいタイトに着て、背中の丈を少し詰めて加工したんだそう。だからシルエットがかっこいい。インナーにもこだわって、紺系のスウェットは袖がはみ出ないよう七分丈にカットし、細身にカスタムしてあるらしい。
生成りのトラウザースとの色あわせもすごく良くて、たぶん歴史公証的にはNGなのだろうが、何の違和感もない。それどころか、何度も言うけどかっこいい。

ヒルツ・モデルのA-2を着て、紺系のスウェットにチノパン。アイビーの雰囲気もあって、いい感じで着れる。
でも、よく考えたら映画の「コスプレ」。歳を考えろと娘に一喝された。
ちなみに、トイズ・マッコイでは、スウェットもチノパンも、ブーツまでも劇中のものを再現して商品化している。

かなりまえ、トイズ・マッコイが劇中のマックイーンをGIジョー化して発売した。
かなりこだわって、A-2など、本革を使用して木製のケースに入れて別売した。別売のA-2だけで、たしか3万円以上したと記憶している。
当時は垂涎でフィギュアだけは手に入れたが、今見るとやはりGIジョーの域を超えていない。
進化の過程であったから、しょうがない。その過程があって、6分の1フィギュアは今のように進化した。

その進化した6分の1フィギュアをより完成度高くカスタマイズする作家がいることを知った。
team MATSU@BEという。

チームを構成するのは、MATSUYAランドさんとbe-conさんのお二人。
彼らの作品のクオリティの高さは ★be-com.shop★ というホームページを見れば分る。

http://www.be-comshop.jp/


6分の1(12インチ)サイズのミリタリーフィギュアの軍装・装備品を手作り販売し、作品紹介等を行っているホームページ。
あのクオリティのものを商品化しているのもすごい。
もうかなり前だが、このサイトを偶然知って、映画「プライベート・ライアン」のミラー大尉の装備一式を注文した。商品が届いてそのこだわりと完成度に驚いた。以来、「商品」ではなく「作品」と言うことにしている。

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作品の中に大脱走のA-2やスウェット、トラウザースがあることを知り、いてもたってもいられず、だめもとで制作をお願いした。

思いもよらず快諾を得た。届いた作品に再び感動。刺激され、「大脱走バイク1/6を作る」自己満足プロジェクトに繋がった。

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