今はMINIというと、BMWが2001年に発表したブランド名で、日本では2002年3月2日(32=ミニ)に発売された車を言うのだと最近知った。今のMINIは<1956年から販売されてきたMINIの後継車だかNew MINIと呼んでいたが、それは間違いらしい。今のがMINIで、前のは「クラシック・ミニ」と呼び分けるのだそう。今のMINIが発売されて10余年経つのだから、確かにNewはおかしい。


ちなみにMINIはminimumからのネーミング。手持ちの英和辞典には、minimumは、最小の量 (数)、最低限度とある。MINIは最小限に小さい車。だからMINI。
miniを辞典で調べると、ミニスカート(膝上10センチ以上のもの)とあって、英国では、ミニカー、小型のものと使われる、とある。いろいろネット上で調べてみると、MINIのネーミングから、ミニスカートという言葉が生まれ、ミニなんとか、というふうに使われるようになったらしい。


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Austin Seven 850 1959 1/43 EBBRO製  
Mini Cooper MK1 Rally 1000 Lakes 1996  TV CAR GRAPHIC Selection   1/43  MINICHAMPS製

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Mini Classic Kightbridge  1/43 Schuco製


43分の1に縮小化されたMINIのミニカー。MINIをminiaturizeって、おもしろいなぁ。


今のMINIが発表されたころ、「えぇ,イメージ違うぅ。ミニじゃないじゃん。でかいじゃん。別物ぉ。」「前のがいいなぁ。」なんて思ったけど、2004年に家族旅行でイギリスに行ったとき、コッツウォルズの小さな街で、今のMINIが停まっているのを見てからは、今のMINIのかっこよさを認めた。飾りの少ない石造りの街並みと街路樹の鮮やかなグリーンに、赤いボディと白いストライプがめっちゃ似合っていた。

さすが、英国車。英国の空の下、その風と匂いの中で見るのが一番いい。スペインのトレドで活躍した画家エル・グレコの絵はプラド美術館でみるべき。和太鼓は日本で聴くべき。そう、やっぱり英国車は英国で見るべき。これを「Live!という。」なんて、かっこいいことをコッツウォルズの田舎町で思った。

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2004年3月 イギリス旅行で撮影したMINI
 

ちなみに、あの英国旅行でますます英国びいきになった。

リバプールに行き、ストロベリーフィールドやキャバンクラブに行ったから,ビートルズ熱が再燃した。メリー・ホプキンの「悲しき天使」が時々聴く曲になった。彼女の声とあのメロディはわたし的にまさにイギリス

ピカデリーサーカスの三越で念願のアクアスキュータムのコートを買って帰った。以来、スーツは英国ブランドにこだわるようになった。今はPaul Smith ポール・スミスばっかり。冬には仕事着にバラクータを羽織る。

さすがに車は英国車は買えない。だから、愛車コペンをアストンマーチンDB5仕様にした。もちろん似ても似つかないけど、自己満足。軽のサイズにminiaturize。走りながら007のテーマソングを口ずさむ。

チャールズ皇太子の結婚披露に使われたブルーのオープンカーが今も気になってしょうがない。アストンマーティンDB6 MKⅡ ヴォランテ。ミニカーで商品化されないかなぁ。

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Paul Smith のショルダーバッグ  ポールさんはMiniがお好き。
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 Paul Smith のMini  1/43 CORGI製


友とMINI、もといクラシック・ミニについて語り合いながら、中古、買っちゃおうかと真剣に考えた。走らなくてもいい。外観の程度がそこそこよければいい。色はもちろんブリティッシュ・レーシング・グリーン

庭のガレージに置いて眺めるだけでいい。ガレージのインテリアとしてかっこいい。シートに座り、ハンドルを握って、助手席に座る友と車について語り合う。ガーデニングで整えられた英国風の庭を眺めながら。最高の贅沢。

でも儚い夢。マンション住まいで、庭もなければ、もちろんガレージもない。