ブログにずいぶんご無沙汰をしてしまった。
引越しをして約100日、新趣味部屋の構築作業に没頭していた。
いや、いまだ没頭中。
趣味部屋の移設が決まり、運び込んだ引っ越し荷物を、毎日こつこつと開梱してレイアウト。
荷物のほとんどがもちろん“1/@ Hobby's Item”。大人? のおもちゃ。自分にとっての宝の山。
今まで飾る場所がなく、泣く泣く押入れに眠らせていた“彼ら”に陽を当てる作業。
「あ、これもあったんだ。」「そうか、こいつもいたんだね。」
ひとつひとつ、梱包を解くたびに手にとってじっくりと眺め、物によっては外してあったパーツを取り付けてみたり、衣装を着せてみたり。
しばらく遊んで、やっと「さて、こいつはどうやって飾ろうかな。」という始末。
このままだと、何時、新趣味部屋(仮称)が完成し、ちゃぶ台ではなくなったファクトリーが稼動し、中断している「ゼムケのP47 1/18を作ろう」プロジェクトが再開するのか。
趣味部屋構築作業、じっくり進むのにはもう一つ原因がある。精神的に余裕が出来たこと。趣味のことに夢中になれる心のゆとりが出来たこと。
図らずもの人事異動で新天地に単身赴任。今年で3年目。まさにこの新天地の生活が、心にゆとりを与えてくれた。
それまでの、ありがちな、人間関係によるストレス漬けの毎日から一転。仲間にも恵まれ、季節が素直に感じられる住環境にも恵まれて、本来のときの流れを取り戻せたといってもオーバーじゃない。だから、好きなことにじっくり取組む心のゆとりができた。“こだわり性”の箍(たが)が外れて、時間を忘れてのめり込めるようになれた。
引越し荷物を一つ解いては“のめり込んでいる”いるのだから、じっくり進むというより停滞。そりゃ、はかどる筈も無い。
「Blue Angels」のパイロットが出てきた。12インチ。6分の1。
購入後、箱から取り出し、ガラスケースに立てて飾っていたが、数年前に仕舞いこんでいた。
どこのブランドのものだったか、記憶が薄い。箱も捨ててしまって確認もできない。「Toys Air Mail」という会社が発売したものだった気もするが。
フィギュアか何かのイベント会場で限定で売られたものだったような。10数年も前、「限定」の言葉に引かれ、知らない街の会場に電車を乗り継いで行ったかすかな記憶が。
「Blue Angels」の1/1のエンブレムが付録でついていた筈だが、それもない。
久しぶりの対面。あらためて見直すと、フィギュア自体のプロポーションの問題もあるが、耐Gスーツなどが細身に作られすぎていて、装着すると足が極端に細く見えてしまう。
なので、少しましなプロポーションのフィギュアに装着し直し、ヘルメットの外れやすいパーツなどを接着し直した。
アメリカの東海岸にあるオシアナという海軍航空基地。2005 NAS Oceana Air Show。
F-14トムキャット最後の勇姿を、と銘打った航空ショー。退役間際、各地の基地からオシアナに集められ、航空ショーとして公に飛ぶのはこの時が最後。
そう聞いて、友人夫婦と家内と自分、4人で無我夢中で渡米した。
国内の航空ショーは岐阜も行ったし、静浜も、小松基地も行った。もちろん「Blue Impulse」のベース松島も行った。けれど、海外の航空ショーは、あとにも先にもこのオシアナだけ。
友人とわたしの飛行機への思い、双方の奥さんの旅行気分と遊び心、それに “トムキャット ラスト・フライト” というキーワードがシンクロして実現した。
渡米とはいえ、観光なんてホテル付近を散歩しただけ。それ以外2日半、基地の中で過ごした。でも、奥さん方も楽しんだ。それほど“本場”の航空ショーは面白い。
国内の航空ショーとはスケールが違う。違いの一例は、国内の航空ショーは見上げて飛行機を見るけれど、“本場”は見上げなくても、ほぼ正面目線を飛行機が飛ぶ。
「次のフライトは何時からか…」なんて待っている時間なんてまったくない。F86セイバーやファントム、スーパーホーネットなどなど、とにかく何かが飛んでいる。
“ライブで観た”と書いたが、まじでLive!。飛行機たちの演技にDJがつく。映画「TOP GUN」の「Danger Zone」が基地内に流れると、「君たち、トムが見たいか!(もちろん英語で)」とDJが叫ぶ。それに答えて群衆が「イエィ!]と絶叫する。
「Come On! Tom!」。はるか遠くに点に見えたトムキャットが、一瞬にして目の前に。興奮するジェット・サウンドを響かせて、踊るように身体を振りながら目の高さを通過する。鳥肌が収まらない。
オシアナを境に、国内の航空ショーにも行っていない。“本場”を観てから、「国内のはなぁ。」と思うようになってしまった。くどいが、それくらい“本場”は凄い。
けど、最近、少々禁断症状。海外は到底無理だから、久しぶりに国内の航空ショーに行こうか。
千歳基地の航空祭は8月、千歳には「政府専用機」がいる。一度間近で見てみたい。近場なら、茨城の百里基地。ここは確か10月。ただ、渋滞と人ごみ。イベントが観づらいマナーの悪さ。それらを思うと腰が引ける。